厚生労働省は6日、英国などで報告が相次いでいる原因が分からない子供の急性肝炎の可能性がある患者が、新たに4人報告されたと発表した。詳しい居住地、性別、診断時期、現在の状況は明らかにしていない。昨年10月以降に発症した患者の累積報告数は計7人となった。
7人のうち1人は、症状との関与が疑われているアデノウイルスの検査で陽性だったとも公表。ただタイプは1型で、海外で多く報告されている41型とは異なっていた。
過去の肝炎の年間報告数や原因を詳しくまとめたデータはなく、厚労省の担当者は「(報告が通常よりも)多いか少ないかはなんとも言えない」としている。厚労省によると、平成30~令和2年に肝炎などが悪化して肝不全となり、移植を受けた子供41人のうち、36人は原因不明だった。
原因不明の子供の肝炎は今年に入り英国など欧州を中心に報告が相次いでいる。