ロシアの邪悪な独裁者は、侵略した隣国の首都攻防で苦戦し、異常に長いテーブルの先に座った国防相らに厳しい指示を出した。その後、戦況報告を受けた際には、震える右手でテーブルの端をつかんでいたことから、健康不安説も流れた。
他方、ウクライナの勇敢な指導者は、軍事大国を相手にスマホ1つで世界に支援を呼びかけ、無慈悲な攻撃に2カ月以上も耐え抜いた。不足する武器と弾薬は、西の国境を越えて大量に流れ込む。
悪玉のプーチン露大統領と善玉であるウクライナのゼレンスキー大統領の役どころは、ハリウッド映画の典型的なモチーフである。固唾をのんで見守る自由世界は、ストーリーの終盤にかけて、正義が邪悪に勝利するクライマックスの到来を期待する。