米エネルギー省は5日、石油備蓄を補充するため、今年秋に6千万バレルの入札を実施する方針を発表した。原油価格が高騰している中で、備蓄に回せば市場の流通量が減って価格上昇につながる恐れもあるため、備蓄への引き渡し時期は市場動向を見極めて設定する。
同省は「石油価格と需要が大幅に低下する時期」の引き渡しになると想定していると説明した。グランホルム長官は「備蓄の補充も戦略的に実施し、最も必要とされる時に供給できるようにしなければならない」との声明を出した。
バイデン米政権は3月末、備蓄から6カ月間に1日当たり100万バレル、計1億8千万バレル規模を放出すると発表していた。(共同)