米上院本会議は5日、バイデン大統領が駐オーストラリア大使に指名したキャロライン・ケネディ元駐日大使の人事を承認した。駐韓国大使にフィリップ・ゴールドバーグ氏を充てる人事も承認した。両氏とも近く着任する見通し。
ケネディ氏は中国をにらんだ日米豪印の協力枠組み「クアッド」の一角を占めるオーストラリアと一層の連携強化を目指す。ゴールドバーグ氏は北朝鮮の核・ミサイル開発への対応を韓国の新政権と擦り合わせる役割を担う。
ケネディ氏は1963年に暗殺されたケネディ元大統領の長女で、オバマ民主党政権の2013~17年に女性として初めて駐日大使を務め、オバマ氏の歴史的な広島訪問などに貢献した。ゴールドバーグ氏は09~10年に国務省の対北朝鮮制裁担当を務めた。駐フィリピン大使や駐ボリビア大使などを歴任し、現在は駐コロンビア大使。