福岡空港がベトナム空港と姉妹協定

姉妹空港協定を締結した福岡国際空港とベトナム空港公社の幹部=ベトナム・ホーチミン(福岡国際空港提供)
姉妹空港協定を締結した福岡国際空港とベトナム空港公社の幹部=ベトナム・ホーチミン(福岡国際空港提供)

福岡空港を運営する福岡国際空港(FIAC)は、ベトナムの空港運営会社、ベトナム空港公社(ACV)と姉妹空港協定を結んだ。FIACが平成31年4月に福岡空港の運営を開始して以降、海外の空港運営会社と協定を結ぶのは初めて。九州、ベトナム双方で観光、ビジネス需要を掘り起こすため、新型コロナウイルスの影響で運航本数が減っている定期便の再開や新規就航を目指す。

ACVは、ベトナム政府が95・4%を出資する株式会社で、9つの国際空港を含む同国内の22空港を運営している。福岡空港とはこのうち、ハノイのノイバイ国際空港、ホーチミンのタンソンニャット国際空港との間で、いずれもベトナム航空が直行便を運航している。

福岡空港では、新型コロナ感染拡大前の令和元年の夏ダイヤ(3月末~10月下旬)でハノイ線が週7往復、ホーチミン線が週4往復あったが、現在はいずれの路線も週1往復にとどまっている。

4月13日、両社の幹部がホーチミンで協定を締結した。今後、ベトナム系航空会社を訪ね、定期便の再開や福岡空港への新規就航を働きかけるほか、ACVが運営する他の国際空港との直行便の実現も目指す。

福岡空港は新型コロナの感染拡大によって大きな打撃を受けている。FIACの令和4年3月期決算は、最終損益が171億円の赤字で、国内線の持ち直しなどで前年同期より赤字額は縮小したものの、債務超過が続き、厳しい経営状況に陥っている。

特に国際線は落ち込みが激しい。3年度の国際線の着陸は1232回で、コロナ禍前の元年度と比べて93・2%減だった。入国制限の緩和で、徐々に運航は再開しつつあるが、4月時点でいまだ14路線が運休、再開は6路線にとどまっている。

一方で、タイのタイベトジェットエアが7月15日から、週3往復でバンコクとの直行便を新規就航させることが決まり、回復に向けた兆しもみられる。福岡空港は東南アジアとのネットワークに強みを持ち、FIACは事業計画でさらなる路線の拡大を目標に掲げている。今回のACVとの協定も国際線復活の足掛かりにしたい考えだ。

FIACは「福岡とベトナムは姉妹都市もあり、つながりが深い。福岡だけでなく九州とベトナムの観光、ビジネス需要の活性化につなげたい」としている。

会員限定記事会員サービス詳細