ロシア国防省は6日、露太平洋艦隊が日本海で最新型の対潜ミサイル「オトベト」の発射演習を実施したと発表し、演習の動画を公開した。ロシアはウクライナ侵攻をめぐって敵視を強める日本や米国を威圧する思惑だとみられる。
発表によると、オトベトの発射演習は、同艦隊の艦艇15隻が周辺海域を閉鎖した上で行われた。オトベトは、ウクライナ侵攻でも露軍が使用している巡航ミサイル「オニクス」や「カリブル」の発射も可能な装置から発射され、目標に命中したという。
インタファクス通信が公開データからの情報として報じたところによると、オトベトの射程は50キロ。発射後、空中を最大マッハ2・5(音速の2・5倍)で飛行し、潜水艦付近で着水した後、自動で潜水艦を探知して追尾する。最大到達深度は800メートルだという。