アカサンゴの精子放出を世界初撮影、高知の黒潮生物研究所

黒潮生物研究所の水槽で飼育されるアカサンゴ
黒潮生物研究所の水槽で飼育されるアカサンゴ

公益財団法人黒潮生物研究所(高知県大月町)などのチームは5日までに、水槽で飼育するアカサンゴが精子の塊を放出する様子を世界で初めて撮影することに成功したと発表した。水深100メートルより深い岩などに生息しているため生態調査が困難で、生態が今後解明されれば養殖技術の開発につながる可能性がある。

アカサンゴは宝飾品に加工される宝石サンゴの一種。宝石サンゴは高知県のほか、和歌山県や沖縄県、東京・小笠原諸島が国内産地として知られる。中国や台湾で人気があり高値で取引される。

黒潮生物研究所が撮影に成功した、水槽で飼育するアカサンゴが精子の塊(矢印)を放出する様子
黒潮生物研究所が撮影に成功した、水槽で飼育するアカサンゴが精子の塊(矢印)を放出する様子

目崎拓真所長らは、計約6カ月間、水槽内のアカサンゴを15~30秒ごとに写真撮影し、精子を放出する様子を約10回捉えた。サンゴの分泌物が固まってできた骨格部分の表面にたくさんあるイソギンチャクのような「ポリプ」から、精子を煙のように周囲に広げるのではなく、塊で放出することが分かった。

今後は放出された精子が、雌のアカサンゴの卵とどのように受精するかが研究の焦点になるという。

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