ロシアのウクライナ侵攻を受けて国連総会は4月上旬、ロシアの国連人権理事会での資格停止を採択した。90カ国超が賛成するなか、アフリカでは40カ国以上が反対、棄権もしくは欠席して注目を集めた。ロシアは軍事支援などのカードを駆使してアフリカへの浸透を図り、親露国家の拡大を進めてきた。これが侵攻に対する批判の封じ込めに役立った格好だ。
乱れた批判の足並み
国連総会では4月7日、ロシアが侵攻したウクライナで「重大かつ組織的な人権侵害」を行ったとして、国連人権理事会(本部ジュネーブ)のロシアの理事国資格を停止する決議案の採決が行われた。全193カ国のうち賛成93、反対24で賛成が投票総数の3分の2を超え、資格停止が決まった。