【ニューヨーク=平田雄介】国連のルブラニ人道問題調整官は4日、ロシアが侵攻したウクライナの東部マリウポリから民間人を退避させる2度目の活動を行ったとの声明を発表した。周辺都市からの避難者を含め、これまでに市民300人超が南部ザポロジエに逃れ、国連や赤十字国際委員会(ICRC)の支援を受けているという。
声明によると、4日の退避ではマリウポリや近郊のマンフシュなど計5自治体から市民が退避した。多くは「着の身着のままの状態だ」といい、心のケアも含めて支援していくという。
国連とICRCが関与する退避作戦は1日にも行われ、マリウポリのアゾフスタリ製鉄所から101人が退避した。ルブラニ氏は4日の声明で「戦闘に巻き込まれた全ての市民が希望の地域へ退避できるよう引き続きロシアやウクライナと協力していく」と述べた。