熊本県八代市の私立秀岳館高サッカー部の男性コーチが部員の生徒に暴行した問題で、学校側は5日、記者会見を開き、このコーチによる部員への暴力行為を24件確認したと明らかにした。5人が打撲などのけがをした。ほかのコーチの暴力も1件あったという。
中川静也校長は会見の冒頭で「絶対にあってはならないことで、皆さまに心よりおわび申し上げる」と謝罪。全生徒を対象に、入学後、暴力行為を見たことがあるかどうかを調べたアンケートの結果を説明した。
サッカー部では生徒間でも13件を確認。部以外では、職員から生徒への暴力が9件あったという。学校側は「日常茶飯事ではないが、回数が多かったことは間違いない。職員の生徒指導力を高めていく」と話した。
この問題をめぐっては、暴行の様子を撮影した動画が交流サイト(SNS)に投稿され、4月20日に学校が事態を把握。動画には、コーチが生徒の脚を蹴ったり、背中を殴ったりする様子が映っていた。熊本県警八代署が25日、暴行容疑でコーチを書類送検した。