岸田首相、ドラギ伊首相と対露連携を確認

会談を前に記念撮影に臨む、岸田文雄首相(左)とイタリアのドラギ首相=4日、ローマ(ロイター)
会談を前に記念撮影に臨む、岸田文雄首相(左)とイタリアのドラギ首相=4日、ローマ(ロイター)

【ローマ=杉本康士】イタリアを訪問中の岸田文雄首相は4日午後(日本時間同日夜)、ドラギ首相とイタリア首相府で会談した。両首脳はロシアによるウクライナ侵攻について、先進7カ国(G7)で連携して対露経済制裁やウクライナ支援を行うことを確認。欧州とインド太平洋地域の安全保障は切り離せないとの認識でも一致し、東・南シナ海を含む世界のあらゆる場所で力による一方的な現状変更の試みに反対する姿勢で足並みをそろえたい考えだ。

首相は会談に先立ち、滞在先のローマ市内のホテルでドラギ氏との会談について「当然、地域情勢についても意見を交わす。東アジアの緊迫した情勢を理解いただくために、北朝鮮が弾道ミサイルを発射したという現実を示しながら『自由で開かれたインド太平洋』を維持するためにも、東アジアの安定のためにも連携していくことを訴えていく」と述べた。

首相は会談で、インドネシア、ベトナム、タイの東南アジア諸国首脳と行った会談の内容について説明。G7がロシアに対して厳しい経済制裁を行っているのに対し、東南アジア諸国で制裁措置をとっているのはシンガポールのみにとどまっていることについて、各国の事情を踏まえ「繊細な働きかけが求められる」との認識を示す。

両首脳は会談で、ウクライナ侵攻などを背景とした原油や食料の価格高騰についても協議する。産油国に対する増産働きかけなどエネルギー安全保障の確保に向けた協力を確認するほか、食料価格高騰に伴い政情が不安定化する地域への対策に関しても意見を交わす。また、両首脳はイタリア空軍による自衛隊パイロットの訓練プログラムや共同演習などを通じ、両国の防衛協力を強化することで一致する見通しだ。

会員限定記事会員サービス詳細