鬼木誠防衛副大臣は4日、北朝鮮が同日発射した飛翔(ひしょう)体について、「弾道ミサイル1発」とした上で、最高高度800キロ、飛距離500キロで、日本の排他的経済水域(EEZ)の外側へ落下したとみられると明らかにした。同日、防衛省で記者団の取材に応じた。北朝鮮のミサイル発射は今年に入って13回目となる。
北朝鮮は4日午後0時2分ごろ、弾道ミサイル1発を北朝鮮西岸付近から東方向へ発射。最高高度約800キロ程度、飛距離約500キロ程度で、北朝鮮東岸の日本海に落下したとみられる。現在のところ、船舶や航空機の被害報告は入っていない。
政府は北京の大使館ルートを通じて北朝鮮に抗議した。鬼木氏は「これまでの弾道ミサイル等の度重なる発射も含め、一連の北朝鮮の行動はわが国、地域および国際社会の平和と安全を脅かすものであり断じて容認できない」と述べた。
鬼木氏は、外遊中の岸田文雄首相と、首相臨時代理の松野博一官房長官に報告し、首相から情報収集、分析に全力をあげ国民に迅速、的確な情報提供を行うことなどの指示があったことを明らかにした。
また、訪米中の岸信夫防衛相からは米国などと緊密に連携し、情報収集に全力をあげ、引き続き警戒監視に万全を尽くすよう指示があった。