山梨県警は4日、同県道志村の山中で、令和元年9月に行方不明になった小倉美咲さん(9)=千葉県成田市=が着ていた服と特徴が似た黒っぽい衣類と、人骨のようなものが新たに見つかったと明らかにした。県警は美咲さんとの関連を慎重に調べるとともに、人骨のようなものの鑑定を進める。
県警によると、4日に見つかった衣類は黒っぽいハイネックの長袖シャツ。サイズは分かっていない。人骨のようなものとともに、4月に子供用の左右の運動靴が発見された場所の近くで見つかったという。
美咲さんは行方不明になった当日、黒いハイネックの長袖シャツに青色のジーンズ、エメラルドグリーンの運動靴を履いていた。
県警は見つかった衣類から微物の採取を進め、着ていた人物のDNA型などが検出されないか鑑定を行う。人骨のようなものについても、人骨かどうかを確認した上で、DNA型鑑定をする。
道志村の山中では4月23日、美咲さんが行方不明となったキャンプ場から約600メートル東の山道脇で、40代男性が人の骨のようなものを発見。子供の頭部とみられる人骨と判明し、県警が鑑定をしたものの、個人を特定できるDNA型は検出されなかった。県警は別の手法での鑑定を進めている。
人骨の発見を受け、県警は周辺の捜索を再開しており、同月28、29日には子供用のエメラルドグリーンの左右の運動靴と靴下の片方が相次いで見つかった。運動靴は美咲さんが行方不明になったときに履いていたものとメーカーが同じで、色も似ていた。
県警は5日も約40人態勢で発見現場を捜索する。