EU、6カ月以内に露産石油禁輸 欧州委が追加制裁案

EUのフォンデアライエン欧州委員長(AP)
EUのフォンデアライエン欧州委員長(AP)

【パリ=三井美奈】欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は4日、ロシアに対するEUの追加制裁案として、露産原油の輸入を6カ月以内に禁止するよう提案した。石油精製品については、年内の輸入禁止を求める。

EUは4月に露産石炭の輸入禁止で合意しており、ロシアの外貨獲得源であるエネルギー禁輸をさらに強化することで、制裁圧力を強める狙いがある。

追加制裁案は、フォンデアライエン氏が4日、欧州議会の演説で発表した。「露産原油に大きく依存している加盟国もあり、たやすくはない」とも述べ、ロシアに代わる供給元を確保する必要性を訴えた。

国際決済ネットワーク「国際銀行間通信協会(SWIFT)」から露銀行最大手ズベルバンクを排除することも盛り込んだ。また、ロシアの3つの官製メディアについて、EUの放送電波から締め出す方針。制裁案の実施にはEU加盟国の合意が必要となる。

EUではドイツやハンガリーなどの東欧諸国で露産エネルギーへの依存度が高い。民間機関の試算によると、2月のウクライナ侵攻後、EUはロシアから200億ユーロ(約2兆7000億円)の石油を購入している。

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