三回裏からの継投でマウンドに上がった。先発の工藤は1年で、「後輩の出したランナーは自分が何とかしよう」という気持ちで臨んだという。
135キロ前後の直球をコーナーに投げ込み、二塁すら踏ませない圧巻の投球を見せた。「走者をあまり出さなかったことが一番大きかった」と語る一方、「少し球数が多かったのが今後の課題」と冷静に振り返った。
「どんなボールでも簡単にはじき返す」印象が強かった銚子商打線の攻略に向け、捕手の片野と前日から作戦を考えたという。「インコースをどう使うかが重要で、そこを投げ切れたのでよかった」と語った。
鳥取県から強豪校、市船橋に進学。練習を重ねながら食べる回数も増やし、8キロの増量に成功した。変化球のキレが増し、球速も上がるなど市船橋で成長したという。
「観客がいると気分が上がって投げやすくなる。関東大会でも完封できるように頑張りたい」と意気込んだ。(前島沙紀)