ウオッシャブルスーツの洗い方 汗ばむ季節、コツ押さえてすっきり

テレワークの定着で、仕事着のカジュアル化が進むが、新年度の始まりにはスーツに袖を通す機会が増える。「これは便利」と、せっかくウオッシャブル仕様を買ったのに、家庭でスーツを洗うのに不安がある人は少なくない。汗ばむ陽気も増える時期、洗い方のコツを専門家に聞いた。

シワや型崩れが心配

ウオッシャブルスーツは、クリーニングに出す手間がかからず、費用も抑えられることからニーズが高まる一方で、こんな悩みもある。

ライオン(東京都墨田区)が洗濯を週1回以上している20~60代の男性を対象にした調査では、半数近くの人がウオッシャブルスーツについて、「適切な洗い方がわからない」を悩みに挙げた。

「家で洗って清潔感を保ちたい半面、洗った後のシワや型崩れを心配する人が多いのが実態のようです」。同社お洗濯マイスター、大貫和泉さんはこう説明する。

水で洗えるといっても、ただ洗濯機にほうり込むだけでは失敗することも。

「特に上着は肩の部分が膨らんでいたり、芯が入っていたりして立体的な構造になっているので注意が必要です」と話す大貫さんに、洗い方のポイントを教わった。

まず、家庭で洗えるかどうか洗濯表示を確認する。家庭洗濯を表す洗濯おけのマークがついていれば洗える。ただし、洗濯おけに「×」印がついている場合はクリーニング店へ。それ以外は、手洗いマークでも洗濯機で洗えることが多いので、洗濯機の取扱説明書を確認するといい。

上下別々にネットへ

 タオルを巻いてハンガーに厚みをもたせて上着を干すと、型崩れが防げる
タオルを巻いてハンガーに厚みをもたせて上着を干すと、型崩れが防げる

全工程を通して「優しく」洗うのを心掛けると失敗を防ぐことができる。洗剤は型崩れや色あせ防止の効果のあるおしゃれ着用の中性洗剤を使う。

上着の襟や袖、パンツの裾など、汚れが気になる部分は洗剤の原液を塗って前処理する。シワがつかないように上着のボタンは外し、生地を傷めないようにパンツのファスナーは閉め、それぞれ畳んで大きめの洗濯ネットに別々に入れる。洗濯機には重い上着を下にパンツを上に重ねる。

「弱水流コース」を選んで洗い、脱水は設定できる最短の時間(1分程度)にとどめる。

乾燥機は避け、陰干しで自然乾燥させる。「紫外線は色あせや、パンツの生地で使用されるポリウレタンの劣化の原因にもなるので陰干しがおすすめです」

上着の袖口にタオルを入れるとシワが伸びる
上着の袖口にタオルを入れるとシワが伸びる

タオルを使って干し方を工夫すれば、仕上がりがぐんとよくなる。上着用の肩幅に合ったハンガーがない場合は、ハンガーにタオルを巻いて厚みをつくる。袖口やパンツの裾には丸めたタオルを入れておくと、重し代わりになってシワが伸びる。

スーツだけではなく、ウオッシャブル仕様の制服もポイントは同じ。汗やにおいは、時間がたつほど落ちにくくなる。クローゼットに眠らせたスーツも、大型連休の時間に余裕があるときに、すっきり洗ってみてはいかがだろう。(榊聡美)

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