春季千葉県高校野球大会、市船橋が完封で頂点

春季千葉県高校野球大会で優勝を決めた市船橋の選手たち=4日、県野球場(久原昂也撮影)
春季千葉県高校野球大会で優勝を決めた市船橋の選手たち=4日、県野球場(久原昂也撮影)

第75回春季千葉県高校野球大会の決勝が4日、県野球場(千葉市稲毛区)で行われ、市船橋が銚子商を3-0で下し、28年ぶり2度目の優勝を決めた。市船橋の2投手は、銚子商の強力打線を沈黙させ、完封リレーを演じた。両校は21日から栃木県で開催される関東大会に出場する。

試合は五回まで投手戦が続いた。市船橋は先発の1年生投手・工藤が三回途中まで銚子商打線を無得点に抑え、2番手の森本哲星も好投した。銚子商も、先発の関根が二回以降は毎回走者を許しながらも得点を与えない粘りの投球。息詰まる攻防が続いた。

試合が動いたのは六回。市船橋は長打と四球などで2死一、二塁のチャンスを作ると、7番・谷藤が「来た球を振り抜いた」と右中間を破る2点適時三塁打を放ち、試合の均衡を破った。また、谷藤は八回にも1死満塁から貴重な追加点となる中犠飛を放つなど、全打点をあげる活躍。森本哲星は、六回に安打を許したが併殺で切り抜け、九回まで投げ切った。

銚子商は四回以降チャンスをつくることができず、散発2安打に沈んだ。

市船橋の海上雄大監督は、「目標である関東大会進出を果たせて良かった。今大会を通してチーム全員が成長したと思う」と笑顔を見せた。

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