露、「イスラエルはネオナチ支持」と主張 外交問題に発展も

ロシア外務省は3日、ラブロフ外相によるナチス・ドイツの指導者ヒトラーが「ユダヤ系だった」との発言にイスラエル政府が強く反発し謝罪を求めた問題について「イスラエルの現政権がウクライナのネオナチ政権を支持している証拠だ」などと主張し反論した。ロシア通信が伝えた。ロシアとイスラエルの非難合戦が深刻な外交問題に発展する可能性も出てきた。

ロシアは、ウクライナでは内務省系の軍事組織「アゾフ連隊」など反ロシアの民族主義的団体が政権に関与しているなどとして、侵攻の目的として「非ナチ化」を掲げ停戦条件の一つに挙げている。

ラブロフ氏の発言に対し、イスラエルのラピド外相はこれまでに「許しがたい。ユダヤ人はホロコーストにおいて自分たちを殺害してはいない」などと批判している。

ロシア外務省は通信アプリに投稿した声明で「歴史的事実に反する」と指摘した上で「ユダヤ人がナチスに協力した例はいくつもある」と強調。ウクライナのゼレンスキー大統領がユダヤ系であることは「ウクライナでネオナチ思想が広まらないことを保証しない」と主張した。(共同)

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