ウクライナ内務省系の軍事組織「アゾフ連隊」は2日、民間人の退避が続くウクライナ南東部マリウポリのアゾフスターリ製鉄所に、最大200人の民間人が残されたままだと明らかにした。ロイター通信が報じた。ロシア軍は製鉄所への砲撃を続け、大規模な火災が発生。退避は難航している。
ウクライナのゼレンスキー大統領は2日の演説で「あらゆる努力を続けている」と強調し、3日も退避が続く予定だと述べた。作業は国連と赤十字国際委員会(ICRC)が仲介する形で実施している。
サキ米大統領報道官は2日の記者会見で、ロシア軍の攻撃で人道危機が深刻化しているウクライナ南東部マリウポリのアゾフスターリ製鉄所から民間人退避を加速するよう要求した。女性や子どもら100人超が救出されたのを念頭に「脱出できたのは前向きな話だが、さらなる取り組みが必要なのは明白だ」と訴えた。(共同)