風を読む

憲法記念日には産経を読もう 論説副委員長・沢辺隆雄

朝日新聞社東京本社の外観=東京都中央区(本社チャーターヘリから、桐原正道撮影)
朝日新聞社東京本社の外観=東京都中央区(本社チャーターヘリから、桐原正道撮影)

朝日新聞にも良い記事が少なくない、と偉そうに語る資格はないのだが、普段は朝日嫌いの弊紙論説委員室でも、4月中旬の朝日に掲載された記事は、切り抜いてじっくり読んでしまった。

「『春の大山』心を打つんだ」の見出しで、3年前に小学5年生の男児が作った詩について改めて取材した囲み記事だ。「大山」といっても阪神ファン以外は知らないだろうか。主力の大山悠輔選手で、春先不振でも後半成績が上がることが知られている。

国語の授業で春をテーマに書いたその詩は、「でもだいじょうぶ 春だ。/春の大山。/打つんだ。」と名調子で結ぶ。母親がツイッターで投稿し話題になり、知っている人もいるだろう。今年も観客席のプラカードに一節が使われるなど、ファンの支えになっているという。中学2年になった詩の作者の今季予想は揺るがず「日本一」だという。

虎党の先輩は「いい話だ」と何度もうなずいていた。だが同紙の論調に、うなずけないのは、読者もご存じの通り。特に憲法記念日にあたっては、弊紙の主張をじっくり読んでいただきたい。

本紙「正論」欄でも、前日の駒沢大学名誉教授の西修氏に続き、日本大学名誉教授の百地章氏が、憲法改正が急務であることを、具体的に教えてくれている。西氏は、施行から75年を経た憲法を後期高齢者の人間にたとえ、「治療」が必要だと分かりやすい。

産経をぜひ読んでほしい、と学校の先生たちに特に訴えたい。

以前、教育問題を担当する旧文部省の記者クラブで一緒だったM新聞の先輩が「日教組の先生は、朝日と週刊プレイボーイしか読んでいない」と教えてくれたことがある。本当かと思ったが、教員が朝日好きなのはたしか。プレイボーイはグラビアが目当てというより、時事ネタなどを青少年向けに分かりやすく扱っているから、らしかった。いずれにしろ先生が世間知らずなことは、昔から教育関係者が認めることではある。

学校では自ら学び、考える力が重視されるようになった。だが考える力を支える土台の大切さは忘れがちだ。先生こそ産経を読み、世間を学んでほしい。

日本固有の領土の歴史を知らず他国の言い分を強調する。史実をゆがめ「強制連行」と批判する。それが「多様性」などという誤った指導は願い下げだ。

会員限定記事会員サービス詳細