ウクライナの首都キーウ(キエフ)中心部の独立広場近くにその慈善団体が入るビルはある。団体は「生還せよ」基金という。ウクライナ軍に巨額の寄付をしていると聞き、代表者に面会を求めた。兵士らの厳重な警備を通り抜け、地下の狭い一室に案内された。
国防 巨額の寄付
「ロシアによる侵攻開始からの2カ月間で、われわれが軍に提供した資金は約1億ドル(約130億円)にのぼる。大半がごく普通の一般国民からの寄付だ」。代表のチュムト氏(30)が説明した。ウクライナの昨年の国防費が59億ドルだったことからも集まった額の大きさが分かる。