自民党の「5時から男」たちが踏ん張りをみせている。党安全保障調査会(会長・小野寺五典元防衛相)の幹部たちだ。調査会は会合をほぼ毎週月曜午後5時から開催してきたため、終業時間が来ると元気になるサラリーマンを皮肉った昭和63年の流行語から「5時から男」を自称している。
このところ党内で話題になるのは意思疎通不足に起因するドタバタばかり。例えば、党執行部が連携を確認するために開いた「お茶会」が「紅茶やケーキが出てくるのかと思ったらペットボトルのお茶だけで驚いた」(高市早苗政調会長)ため、さらに隙間風が強まった〝お茶会事件〟。
また、国会議員の文書通信交通滞在費(文通費)の見直しをめぐり、自民党が回収した昨年10月支給分を与野党合意に反して単独でウクライナ側に寄付し、陳謝に追い込まれた〝抜け駆け騒動〟などもあった。