こいのぼりの産地として知られる埼玉県加須市の利根川河川敷で3日、全長約100メートル、重さ約330キロの「ジャンボこいのぼり」が晴天を泳ぎ、約1万人が楽しんだ。新型コロナウイルスの感染拡大により2年連続で中止されていたため、2019年以来3年ぶりの遊泳となった。
この日は風が強く、市職員ら約40人が風向きを見極めながら慎重に作業を進めた。大型クレーンで高さ約100メートルまでつり上げられたジャンボこいのぼりは、直径約10メートルの口に風を取り込み、ゆったりと泳いだ。
イベントは1988年、町おこしの一環で始まり、現在のジャンボこいのぼりは4代目。デザインは加須市のこいのぼり職人が手がけた。ピンクや青、緑などで彩られている。
家族で訪れた東京都東村山市の中学2年箱守穂香さん(13)は「思っていたよりも大きい。こいのぼりの尾びれがかわいかった」と笑顔で話した。