露、マリウポリの製鉄所への攻撃再開 露軍戦力25%喪失 英が分析

煙が立ち上るアゾフスターリ製鉄所近くの道を横切る人々=2日、ウクライナ南東部マリウポリ(ロイター)
煙が立ち上るアゾフスターリ製鉄所近くの道を横切る人々=2日、ウクライナ南東部マリウポリ(ロイター)

【ワシントン=渡辺浩生】ロシア国防省は3日、ウクライナ部隊やなお約200人の市民が籠城する東部マリウポリの製鉄所への攻撃を再開したと発表した。国営ロシア通信が伝えた。ウクライナ部隊が停戦合意を利用し、攻撃態勢を整えたためだとしている。

製鉄所からは5月1日、周辺での2日間の停戦合意に基づき市民約100人が退避。ウクライナ側は露軍が市民の退避直後に攻撃を再開したと発表していた。ウクライナ東部ドネツク州の知事は3日、州内の3カ所がロシア側の攻撃を受け、市民9人が死亡したと交流サイト(SNS)で明らかにした。

一方、米国防総省高官は2日、ウクライナに侵攻したロシア軍の動向について、前進と後退を繰り返し、目立った進展がみられないとの分析を示した。東部ハリコフ周辺では40キロ後退したという。同高官は露軍が停滞している要因を士気の低さと補給の不備だと指摘。ウクライナ軍の反撃も「強靱(きょうじん)だ」とした。

英国防省も2日、露軍は保有する全地上戦力の65%をウクライナに投入したが、25%以上が戦闘能力を失ったとみられるとの分析を発表した。

ウクライナメディアによると、露軍が占領した南部ヘルソンではインターネットが露回線に切り替えられた。ロシアが近く予定しているとされるウクライナからの「独立」を問う「住民投票」に向けた下準備の恐れがある。

会員限定記事会員サービス詳細