三井物産社長、「サハリン2」撤退改めて否定

サハリン2から到着したLNGタンカー=2009年4月、千葉県袖ケ浦市沖
サハリン2から到着したLNGタンカー=2009年4月、千葉県袖ケ浦市沖

三井物産の堀健一社長は2日の決算記者会見で、同社が権益の12・5%を保有する極東ロシアのLNG(液化天然ガス)事業「サハリン2」について、「制裁を順守しつつ、エネルギー安定供給の観点を踏まえ適切に対応していく」と述べ、継続する考えを改めて示した。また同社が参画し、ロシア北極圏のギダン半島で開発が進むLNG事業「アークティックLNG2」についても、現時点で来年ごろの生産開始予定に変更はないと説明した。

令和4年3月期は、鉄鉱石などの資源価格高騰が追い風となり、連結最終利益が前期比2・7倍の9147億円と、従来の最高だった平成24年3月期(4344億円)の2倍以上となった。資源以外の事業も好調だったほか、円安ドル高が収益を押し上げた。

一方、ロシア国債の格付け低下を受けて、サハリン2とアーク2を合わせた事業の資産価値を806億円引き下げた。また、アーク2に絡む融資の減損と債務保証の引き当てで209億円の損失を計上した。

資源価格は今後も底堅く推移する見通し。令和5年3月期は8千億円と、引き続き高水準の最終利益を見込む。(井田通人)

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