球団広報と公式戦インターネット中継実況アナウンサーを担当する鈴江晴彦です。いよいよBCリーグの令和4年シーズンが4月9日に開幕。栃木ゴールデンブレーブス(栃木GB)の3年ぶりのリーグ制覇への戦いが始まりました。
開幕戦は県総合運動公園野球場(宇都宮市)での茨城アストロプラネッツ戦。球場にはこの日を待ちわびたファンの皆さん約4千人が駆けつけてくださいました。開幕投手はかつて北海道日本ハムファイターズ時代にパ・リーグMVPを獲得した吉川光夫投手(コーチ兼任)。試合はNPB注目の叺田本気(かますだもとき)選手のタイムリーヒットで先制に成功しましたが、その後、逆転を許して惜しくも白星スタートとはなりませんでした。
しかし今年、開幕戦から復活したイベントがあります。それは試合後の選手・首脳陣の「ファンお見送り」です。
球場出口に選手らが整列し、お帰りになるファンの皆さま一人一人にお礼やハイタッチをします。新型コロナウイルス禍ということで手と手のハイタッチはできませんが、応援用プラスチックバットやハイタッチ専用のグッズを使っての交流となり、久々のイベント復活にファンの皆さまも大満足の様子でした。
コロナ流行前には選手との試合後の交流がBCリーグの売りの一つでしたので、ようやく通常の試合イベントに戻りつつあると実感できた瞬間でした。
さて、栃木GBの今季初勝利は同月16日、開幕4戦目となるホーム、小山運動公園野球場(小山市)でのNPB交流戦となった読売巨人軍3軍戦でした。チームを率いるのは満塁男・駒田徳広監督。このほか杉内俊哉投手コーチや後藤孝志打撃コーチなど、かつて巨人のスター選手だったメンバーがそろって小山市にやってきました。
試合は巨人でもプレーした栃木GB先発の吉川投手が、相手打線を六回まで1失点に抑える好投。打っては4番・石川慧亮(けいすけ)、9番・鳥居大紘(たかひろ)両選手に本塁打が飛び出すなど、3対1で栃木GBが巨人から今季初勝利を収めました。
翌17日は今季最初で最後の矢板市での開催。栃木GBは巨人に敗れましたが、矢板市長をはじめ多くの市民の皆さんが年に一度の公式戦を楽しみ、試合後はハイタッチなどで選手らとの交流を深めていました。
今シーズンは7月にも読売巨人軍3軍戦のほか、埼玉西武ライオンズのファームとの交流戦など、NPBとの試合が数多く企画されています。未来のスター選手の原石を探しに、ぜひ球場にお越しください。
今年は昨年以上にファン参加型のイベントを多数企画してお待ちしています。9月上旬までの公式戦、その後開催されるチャンピオンシップでも熱き戦いが展開されます。3年ぶりの頂点へ。今シーズンも栃木GBから目が離せません。