日EU、6G共同研究へ 総務相と欧州委が合意

金子恭之総務相は2日、訪問先のブリュッセルで欧州連合(EU)欧州委員会のベステアー上級副委員長(競争政策)と会談し、日本とEUがデジタル分野での連携を強化することで合意した。次世代通信規格の第6世代(6G)移動通信システムの実用化に向けた共同研究などを実施する。

サイバーセキュリティーの強化や、人工知能(AI)の活用でも共同歩調をとる。サイバー攻撃への有効な対応策を共有するほか、AIの悪用を避けるための方策も議論する。

6Gでは、普及が進む5Gよりもさらに高速大容量や低遅延といった性能が向上する。2030年ごろの実用化が見込まれている。

日本とEUは、産官学で連携し、6Gに必要とされる性能や利用場面などを検討する。日本は5Gで、技術面や商用サービスの開始時期で海外に後れを取った経緯がある。6GではEUとの連携を通じて国際的な議論の主導権を握り、巻き返しを図りたい考えだ。

会員限定記事会員サービス詳細