ロシアのラブロフ外相は2日までに、ナチス・ドイツの指導者ヒトラーについて「ユダヤ系だった」と発言した。イタリアメディアのインタビューに答えた。イスラエル政府は2日、激しく反発。ロシアの駐イスラエル大使を呼び出し、事実関係の説明と謝罪を求めた。
ラブロフ氏はインタビューで、ウクライナでの「特別軍事作戦」は「非ナチ化」のためだと主張。同国のゼレンスキー大統領がユダヤ系であると言及し、だからと言ってウクライナにナチスの勢力が存在しないということにはならないと述べた。
発言を受け、イスラエルのベネット首相は「発言は間違っており、ホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)を政治的道具として使用するのを直ちにやめるべきだ」との声明を発表した。(共同)