オーストラリアのカンタス航空は2日、最大都市シドニーと、ロンドン、ニューヨークをそれぞれノンストップで結ぶ「超長距離便」を2025年後半から就航させると発表した。地元メディアは、民間航空路線として世界最長になると伝えた。新たに超長距離便専用のエアバスA350を12機導入する。
シンガポール航空は04年から世界最長路線としてシンガポール―ニューヨーク便を運航しているが、カンタスの新路線はこれを距離で上回るとみられる。
19年にカンタスがボーイング機を使い、シドニー―ニューヨーク間の約1万6千キロで実施した試験では、飛行時間は19時間16分だった。
乗客が長時間を少しでも快適に移動できるよう座席は他の路線に比べ少ない238席に抑え、間隔に余裕をもたせた。運動やストレッチ、水分補給ができる「健康ゾーン」も設ける。(共同)