こんな乗り物が学校にもあるといいな―。
トヨタ自動車の立ち乗り型電動三輪車「C-walk T(シーウォークティー)」の試乗会が1日、福島県塙(はなわ)町の「道の駅はなわ」で開催された。
大型連休中とあり、多数の来場者が珍しい「乗り物」に興味津々で、次々に試乗を楽しんだ。この日は春の久慈川沿いを自転車で走る「春の久慈川サイクルイベント」も開催され、長距離を走り終えたサイクリストが試乗する姿も見られた。
町内に住む小学生の菊内咲菜さんは、「最初は怖かったけれど、すぐに慣れて楽しかった。こんな乗り物が学校にあるといいな」と話した。
自身も30キロメートル余りを自転車で走った後に試乗した宮田秀利町長(72)は「乗り心地がすごくよい。将来公道を走れるようになれば高齢者の移動にも利用できると思う。町でも導入を検討したい」と関心を寄せた。
この日の試乗会は有料(15分500円)で行われたが、5台の試乗車を提供したトヨタ・コニック・プロの担当者は「シーウォークを次世代の歩行EV(電気自動車)と位置付けている。通常の生活の中で、新しい乗り物がどう使われていくか。多くの生の声を聞くことができて大変参考になった」と手応えを話した。
塙町での試乗会は2日から5日までは、同町大字湯岐字立石の温浴施設「湯遊ランドはなわ」で開催される。イベントの問い合わせは080-8462-2289まで。
シーウォークは1人乗りでステップの高さが15㌢と低く乗り降りしやすい。最高速度は時速10㌔。公園でのレクリエーションや工場内移動などの利用も想定。現行法では歩道を含め公道での走行はできない。詳しくはコチラ