女子体操の次世代エースは誰だ! 寺本、畠田瞳ら相次ぎ引退

女子個人総合の表彰式で笑顔を見せる(左から)2位の宮田笙子、優勝した笠原有彩、3位の山田千遥=東京体育館
女子個人総合の表彰式で笑顔を見せる(左から)2位の宮田笙子、優勝した笠原有彩、3位の山田千遥=東京体育館

女子体操界は世代交代が待ったなしの状況にある。昨夏の東京五輪種目別床運動銅メダルの村上茉愛さんら、長年中心として引っ張ってきた選手が相次いで引退。4月の全日本選手権では、新たな代表候補選手が覇権を争った。2024年パリ五輪でメダルを獲得するため、次世代のエース誕生が渇望されている。

女子体操界は過渡期にある。2012年ロンドン、16年リオデジャネイロ両五輪代表の寺本明日香(ミキハウス)、昨夏の東京五輪で女子団体総合5位入賞に貢献した畠田瞳(セントラルスポーツ)が、同選手権を最後に現役を退いた。昨年10月の世界選手権(北九州市)で村上さんも現役を引退。日本体操協会の田中光強化本部長は「日本を牽引してくれた選手が遠ざかり、世代交代の時期にきている」と感じ、4月の全日本選手権の前には、「誰が次のエースになっていくか見極めるのが見どころ」と話してきた。

実際、東京五輪の代表選手5人のうち、同選手権で全種目に出場したのは芦川うらら(日体大)だけ。23日に行われた決勝では、いずれも10代の選手が表彰台に立った。

優勝したのは17歳の笠原有彩(レジックスポーツ)だった。大きなミスのない演技で得点を重ね、初制覇につなげた。跳馬では、ライバルよりDスコア(演技価値点)の低い「ユルチェンコ1回ひねり」にとどめたが、「2回ひねれるように(5月の)NHK杯までに頑張りたい」とさらなる上積みも見込める。「まさか自分が優勝できると思っていなかった」と驚きを隠さないが、「世界選手権や五輪の代表に入って、日本を引っ張って世界でも戦える選手になりたい」と意欲的だ。

女子で初優勝した笠原の平均台=東京体育館(代表撮影)
女子で初優勝した笠原の平均台=東京体育館(代表撮影)

2位も同じく17歳の宮田笙子(鯖江スクール)。3月に右肘を痛めて万全ではない中、段違い平行棒と平均台で落下するアクシデントもありながら表彰台に立ったことが実力を物語る。「自分が日本を引っ張っていくくらいの存在にならないといけないと、すごく感じる」と強い自覚もあり、期待値は高い。3位の山田千遥(朝日生命ク)は細部までこだわった繊細な演技で高いEスコア(実施点)を出したが、平均台のミスが響いた。予選を1位で突破するなど力は十分で「パリ五輪で日本代表として出るだけでなく、メダルを獲得できるような選手になる」と目標は高い。

体操の全日本団体選手権女子で演技する鯖江高の宮田笙子=国立代々木競技場
体操の全日本団体選手権女子で演技する鯖江高の宮田笙子=国立代々木競技場

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