サッカーはコスパが悪い?! 競技人口増加へ 中村憲剛氏が母校とタッグ

サッカー人口減少に歯止めをかけるべく、母校・中央大で行われた講義に参加し、女子大生らと意見を交わす中村憲剛氏=4月18日、東京都八王子市
サッカー人口減少に歯止めをかけるべく、母校・中央大で行われた講義に参加し、女子大生らと意見を交わす中村憲剛氏=4月18日、東京都八王子市

「90分は長い。野球に比べると点が入りづらいし、サッカーってコスパ(コストパフォーマンス)が悪いなって」

男子大生の告白に、サッカー元日本代表の中村憲剛氏は頭を抱えていた。4月18日、中村氏の母校・中央大で開催された日本サッカー協会(JFA)によるサッカー界の課題解決に取り組む社会貢献活動「アスパス!」での一幕だ。

下降の一途をたどるサッカー人口を増加させるにはどうしたらいいか。そのアイデアを探るべく、中央大国際経営学部の木村剛准教授のゼミ生ら約50人と「サッカーに関心の薄い人たちを取り込むには?」をテーマに、1時間半にわたり議論を交わした。

講義では、サッカーに関する若年層のリアルな声が聞かれた。「サッカーの代表戦を見たことは?」という問いには、半数ほどしか手が上がらない。

中村氏に会いたくて集まったサッカー好きの学生もいたが、ゼミ生の坂田優奈さん(3年)は「テレビをつけて、たまたまやっていたら見るくらい。素人には試合展開が分かりづらい」と苦笑い。「監督の戦術に関するコラムとかをアプリで読めれば面白いかも」と考えを巡らせていた。

現実はよりシビアだ。公式戦出場に必要な日本協会への選手登録数は社会人・大学生の第1種、高校生の第2種、中学生の第3種、小学生の第4種の4部門で減少傾向にある。増加に転じている女子、シニアを含めても全体の登録者数は2014年度の96万4328人をピークに、年平均1・7万人ペースで減少。20年度には81万8414人まで落ち込んだ。

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