治安最前線~新任

(1)誇りを胸に訓練で磨く「総合力」 機動隊の新女性隊員

警視庁第3機動隊

災害やテロなど非常事態の現場に出動し、首都の治安を守る警視庁機動隊は、第1機動隊から特科車両隊まで10隊ある。第3機動隊は「ほこりの3機」といわれ、隊訓は「誠実、融和、奉仕」。シンボルマークは太陽と和、光、両手を高々と上げて力強く躍進する人を表すなどしている。昨年は東京パラリンピックの警備などに従事した。各機動隊には実業団のリーグ戦や各大会に出場する「スポーツ小隊」があり、3機にはラグビー部がある。

記者メモ

50年前に起きたあさま山荘事件で、機動隊員らが手にしていたのは銀色のジュラルミン製の盾だった。現在は軽量で頑丈なポリカーボネート樹脂製になったが、ジュラルミン製も健在だ。

新隊員訓練では、この重い盾を持って防御したり、隊形を作ったりする。太陽が照り付ける日も、冷たい雨が降る日も、隊員らは、がむしゃらに訓練に励んでいた。

機動隊員は20~30代が多く、連続の在任期間は3~5年ほどだ。首都警備という通常業務に加え、警備や救助などの専門技術を身に付け、資格の取得、柔剣道やスポーツの向上などさまざまな経験を積むことができる部署でもある。

3機の山下桂一隊長は入隊式の訓示で、「而今(にこん)」という言葉を伝えた。「今この時を一生懸命生きる」という意味だ。この春、新しい道を踏み出した多くの人に知ってほしい言葉だ。

(2)に続く

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