京都の夏の風物詩「鴨川納涼床(のうりょうゆか)」が1日、鴨川沿いの飲食店で始まり、訪れた人たちはまだ冷たさの残る川からの風を受けながら、一足早い古都の風情を楽しんだ。9月末まで。
3年ぶりに新型コロナウイルスの緊急事態宣言が出ていない中での床開き。京都鴨川納涼床協同組合によると、今年は85店が床開きをしたという。
この日、京都市内は朝から雨となり、最高気温が19度と4月上旬並みの冷え込みに。それでも夕方には晴れ間も出て各店の納涼床に次々と明かりがともった。創作和食料理をそろえる「先斗町(ぽんとちょう) みます屋」では来店客が鴨川を眺めながら京料理に舌鼓を打っていた。
友人らと訪れた京都市右京区の自営業、藤木健勝さん(34)は「京都の文化ときれいな景色を楽しむことができうれしい」と笑顔で話した。