鳥取の寺で3万房、フジが見頃 住職が育成

鳥取県大山町の住雲寺で見頃を迎えた約3万房のフジ=4月30日
鳥取県大山町の住雲寺で見頃を迎えた約3万房のフジ=4月30日

「藤寺」の名で知られる鳥取県大山町の住雲寺で約3万房のフジの花が見頃を迎え、訪れる人を楽しませている。約600平方メートルにわたる藤棚からは薄紫色の花穂が長く垂れ、甘い香りを漂わせる。

フジを育てる吉本信裕住職(67)によると、参詣者が絶えない寺になるようにと願った檀家が昭和36年、埼玉県春日部市の国の特別天然記念物「牛島のフジ」の苗木を寺に寄贈し、先代の住職が植えたのが始まり。

鳥取市に帰省中に家族と訪れた大阪府箕面市の主婦、宮島まゆみさん(56)は「母が約10年前に亡き父と見に来た思い出のフジ。見事ですね」と花を見つめながら語った。

寺では5月10日ごろまで夜間にフジの花をライトアップする。例年ゴールデンウイーク中に約10万人が訪れる「藤まつり」が開かれていたが、新型コロナウイルス禍で3年続けての中止となった。

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