高級車の新世界 新型メルセデス・ベンツEQE試乗記

しかも、スポーツモードといっても快適性は十分に高いので、こちらを常用してもなんの問題もないだろう。

今回、主に試乗したのはEQE350と名付けられたモデル。これは後車軸上に搭載した1基のモーターで後輪を駆動する2WD仕様で、最高出力は215kW(292ps)、最大トルクは530Nmを発揮する。

実は、これ以外に車体の前後にモーターを搭載したEQE500 4MATICというモデルも存在するのだが、それについては後述する。

そのEQE350の動力性能であるが、EVらしい力強い加速感を示すいっぽうで、「鬼面人を驚かせる」乱暴なダッシュ力を示すことはない。パワーの沸き上がり方はあくまでも素直で、コントロールしやすいトルク特性に仕上げられているのだ。

しかも、動き出した直後の加速感を保ったまま、120km/hくらいの車速まで滑らかに、文字どおり一直線に加速していくのも実にEVらしいところ。その後は加速の伸びがやや鈍るものの、それでも速度無制限区間のアウトバーンで試したところ、180km/hまでは何の苦もなく到達できたので、ポテンシャルは恐ろしく高いはず。

前出のハミ-ノバリさんに訊ねたところ、「ご指摘のとおりポテンシャルは非常に優れていますが、高速域では効率が低下することと、EQEには350より上級グレードが設定されていることを鑑みて、敢えて加速感を鈍らせています」との答えが返ってきた。

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