地域の歴史伝える 京都・ウトロに平和祈念館が開館 

「ウトロ平和祈念館」の館内=30日、京都府宇治市
「ウトロ平和祈念館」の館内=30日、京都府宇治市

太平洋戦争中、飛行場建設に従事した朝鮮人労働者の子孫らが暮らす京都府宇治市のウトロ地区の歴史を伝える「ウトロ平和祈念館」の開館式が30日、現地で行われた。住民や支援者ら100人近くが集まり、開館を祝った。

田川明子館長(77)は「多くの支援を基に祈念館ができた。心から平和を発信していきたい」とあいさつ。ウトロ出身の歌手が朝鮮の民謡「アリラン」を独唱し、出席者は静かに耳を傾けた。

祈念館は写真や新聞記事などの資料を展示する他、住民と来場者の交流スペースも設けた。住民らでつくる財団法人が、募金や韓国政府の支援を基に運営する。建設費は約2億円。

地区では昨年8月、空き家などが焼け、展示予定だった立て看板約40枚が焼失。非現住建造物等放火の罪で無職、有本匠吾被告(22)が起訴された。民族に対する蔑視感情が動機となった「ヘイトクライム」(憎悪犯罪)と指摘されている。

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