30歳のディーン、視線は再び五輪へ「この3年が勝負」

陸上の木南道孝記念で男子やり投げを制したディーン元気の投擲=ヤンマースタジアム長居(榎本雅弘撮影)
陸上の木南道孝記念で男子やり投げを制したディーン元気の投擲=ヤンマースタジアム長居(榎本雅弘撮影)

陸上の木南道孝記念(産経新聞社など協賛)第1日は30日、大阪市のヤンマースタジアム長居で行われ、男子やり投げは2012年ロンドン五輪代表のディーン元気(ミズノ)が81メートル91で制した。

今季国内初戦となったディーンが好スタートを切った。4投目で80メートル68をマークし、最終6投目で81メートル91まで伸ばした。「感触はまだまだだけど、やりが飛んでくれている」と表情は明るかった。

昨夏の東京五輪代表を逃し、失意に包まれた。「少し心を休める時期が必要だった」。約1カ月半は練習を休んで、大好きな釣りに没頭した。年が明けてからは心機一転、本場のフィンランドやスペインにわたった。強豪選手の投擲(とうてき)を見て、「上半身だけで投げる種目ではないと再認識した」という。今は助走のスピードを上げ、上半身の動きをフォローするフォームを理想に掲げている。

すでに30歳になったベテランは、24年パリ五輪を目指していくことを宣言。今季は7月に世界選手権(米オレゴン州)もあり、「この3年が勝負。世界の空気になじんでいかないといけない」と気を引き締める。

早大時代の12年にロンドン五輪に出場したが、この年にマークした84メートル28の自己ベストを長らく更新できていない。「体はもう十分大きくなったんでね。これからは技術面を成熟させていく」。心技体を整えながら、再び世界を目指して大きな放物線を描いていく。(丸山和郎)

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