西日本豪雨 広島・坂町「風化させず」 伝承施設完成

西日本豪雨で大きな被害があった広島県坂町に完成した「災害伝承ホール」=30日
西日本豪雨で大きな被害があった広島県坂町に完成した「災害伝承ホール」=30日

平成30年7月の西日本豪雨で多くの犠牲者が出た広島県坂町に、災害の教訓を伝える町立の「災害伝承ホール」が完成した。災害時の一時避難場所も兼ねる。30日、ホール前で開館式が開かれ、参加者約50人が「災害の歴史を風化させない」と決意を新たにした。

西日本豪雨では、坂町全域で土石流や川の氾濫が発生。災害関連死を含め20人が死亡し、1人が行方不明となっている。

ホールは鉄筋平屋建てで、約148平方メートル。特に被害が大きかった小屋浦地区の公園に整備された。過去の災害や町の地形などを解説するパネルや、被災直後の写真数十点を展示。机や椅子もあり、研修施設として利用できる。

開館式で吉田隆行町長は「町民が適切な避難行動を取る一助にしてほしい」とあいさつ。式典後、地元の小学5年生7人が、自身の被災体験を基に制作した紙芝居を披露した。架空の家族が4年前に停電や床上浸水などを体験し、防災意識を高めるまでを描いた。

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