速い潮流、船内調査難航も 水中カメラ2台同時使えず

観光船「KAZU Ⅰ」が沈没した現場海域に、水中カメラを備えた無人機を投入する海上自衛隊の掃海艇「いずしま」の乗組員ら=30日午前9時28分、北海道・知床半島沖
観光船「KAZU Ⅰ」が沈没した現場海域に、水中カメラを備えた無人機を投入する海上自衛隊の掃海艇「いずしま」の乗組員ら=30日午前9時28分、北海道・知床半島沖

第1管区海上保安本部(北海道小樽市)は30日、知床沖で沈没した観光船「KAZU Ⅰ(カズ・ワン)」の水中カメラによる調査について、海上自衛隊と海保それぞれが水中カメラ1台ずつを交互に投入して、内部の確認を進める方針を明らかにした。潮流が速い海中でケーブルが絡まる恐れがあるため2台同時は使えず、調査に時間がかかる可能性がある。

29日午前、救助要請のあった「カシュニの滝」から西北西約1キロの沖合の、水深約120メートルの海底で、海上自衛隊の掃海艇の無人機が水中カメラでカズワンを発見した。

1管によると、30日以降、海保も水中カメラを投入するが、潮に流されるため、定まった地点で継続的に捜索するのは難しい。船のドアや窓が開いていればそこから内部を確認できるため、船体周囲の状況の確認も急いでいる。

会員限定記事会員サービス詳細