ルーブルが急回復 〝奇策〟奏功も持続性に疑問

プーチン氏は4月中旬、ルーブルの回復を受けて、欧米諸国の対露制裁は「失敗した」と強調した。市場の混乱を抑え込んだと主張するとともに、欧米の制裁に対抗する姿勢も強調することで、自身の求心力を高める狙いがうかがえる。

ただ、ウクライナ侵攻での露軍の残虐行為の相次ぐ発覚を受け、露産天然ガスの約7割が輸出される欧州では輸入縮小の動きが広がる。三菱UFJリサーチ&コンサルティングの土田陽介副主任研究員は「ロシアは減少が見込まれるガス輸出による外貨収入を浪費している」と述べ、いつまでも継続できる通貨防衛策ではないとの見方を示す。

(黒川信雄)

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