核の被害「国境越え連携を」 原爆資料館で映画上映会

広島市の原爆資料館で講演する明星大の竹峰誠一郎教授=30日午後
広島市の原爆資料館で講演する明星大の竹峰誠一郎教授=30日午後

広島市の原爆資料館で30日、マーシャル諸島の核実験被害者を取り上げたドキュメンタリー映画「ニュークリア・サベージ」の上映会があった。核被害を研究する明星大の竹峰誠一郎教授が講演し「被爆地は広島、長崎で終わりではない。被害を訴える世界の人々の存在に目を向け、国境を越えて連携していかなければならない」と訴えた。

竹峰氏は昭和21~33年に米国による核実験が行われたマーシャル諸島で調査を続け、核被害の実態を明らかにしてきた。現在も放射能汚染のため居住できない島があり「住民は動物実験のように扱われた上、『核の難民』となった。被爆の問題だけでは語れない」と指摘した。

昨年発効した核兵器禁止条約が世界の核被害者の救済や汚染された環境の修復を義務化していることを踏まえ、「被害に対する援助が国際的な合意になり、救済への足掛かりができた。条約をいかに生かしていくかが大きな課題だ」と語った。

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