地形・海流、費用は億単位 観光船引き揚げに課題

費用の壁

費用の負担も問題だ。水中ドローンの手配や稼働、船を引き揚げるクレーン船の移動や停泊、稼働費用などが必要で、信太さんは「もっともスムーズにいったとしても1億円はかかる」と推測する。国交省の関係者もこれまでの事例から「安くはない。億はかかる」としている。

海保などの当局が沈没船の撤去を命じられるのは、海洋汚染防止法で定める油による汚染の恐れがあるときや、港則法の港付近の交通を妨げられる場合などに限られる。遺族らの求めに応じ自主的に引き揚げる事業者もあるが、過去には費用がかさむことなどから拒否する例もあった。(大渡美咲、松崎翼)

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