処理水放出準備に「進展」 IAEAが報告書公表

処理水タンクが並ぶ東京電力福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)=令和3年2月(本社ヘリから、川口良介撮影)
処理水タンクが並ぶ東京電力福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)=令和3年2月(本社ヘリから、川口良介撮影)

東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出をめぐり、国際原子力機関(IAEA)は29日、2月に行った安全性検証の報告書を公表し、グロッシ事務局長は「(放出に向けた)日本の準備には重要な進展があった」とした上で「検証作業を続け、放出開始前に調査団としての結論を出す」との見解を示した。

調査団はIAEAの幹部や、中国や韓国などの専門家で構成。2月に来日し、第1原発で放出設備の建設予定地を視察、経済産業省や東電から計画の詳細を聞き取った。

報告書では、処理水の性状や放出設備の安全性、東電が実施した放射線影響評価について検証。安全性に関する最終的な判断は示さず、経産省や東電に対する2度目の検証活動を今年後半に行うとした。その後、放出開始前に結論を含む包括的な報告書を公表する。

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