ロシア軍の侵攻に伴い、ウクライナ避難民が連れてくるペットの入国時の隔離に、特例措置を認めた日本政府の判断が議論を呼んでいる。交流サイト(SNS)を中心に、長年防いできた狂犬病の国内流入を懸念する声が噴出し、農林水産省が「対策を緩めたわけではない」と火消しに走る事態に。専門家は犬たちへの「ワクチン接種」などの条件が守られていれば、「現実的に流入の可能性はほぼゼロ」と指摘し、冷静な対応を求めている。
定期的に診療
農水省が18日に避難民への特例措置を公表すると、SNSでは「さまざまな努力で得た安全が一瞬でなかったことになってしまう」「避難民への同情はもっともだが、検疫の重要さをなめたらいけない」「逃走時には獣医師関係者が肝を冷やすと思う」などと対応を不安視する声が相次いだ。