中国のインターネットで「移民」と検索する人が急増している。最大の経済都市、上海で新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)が始まり28日で1カ月。長期化による疲れや厳しい規制に対する拒否感から海外への逃避心理が広がっているもようだ。当局は昨年からパスポート(旅券)発給を厳格化しており、市民から不満の声も上がる。
米政府系メディアによると、3月28日~4月3日、中国の検索サイト「百度(バイドゥ)」でカナダ移住に関する検索は前週比で28倍増加した。海外移住については100倍増に。移民仲介会社への相談も上海を中心に爆発的に増えている。
英メディアによると、中国との関係が良いシンガポールやアイルランドなども移住先として人気が高まっているという。(共同)