按針の遺骨研究紹介 山口・下関で企画展

三浦按針のものとみられる墓から出土した人骨と壺=山口県下関市
三浦按針のものとみられる墓から出土した人骨と壺=山口県下関市

山口県下関市の土井ヶ浜遺跡・人類学ミュージアムで、徳川家康の外交顧問を務めた英国人、ウィリアム・アダムス(日本名・三浦按針、1564~1620年)の遺骨研究を紹介する企画展が開かれている。5月29日まで。

按針は1598年、航海士としてオランダ船団の航海に参加し、1600年に豊後臼杵(大分県臼杵市)に漂着した。家康の側近として活躍し、相模(神奈川県)の三浦半島に領地を与えられたことにちなみ三浦按針を名乗った。西洋式帆船の建造、オランダや英国との通商などに尽力し、20年に英国商館があった肥前平戸(長崎県平戸市)で死去した。

企画展は、平成29年に平戸市が按針没後400年行事の一環として、按針のものとみられる墓の発掘調査で出土した人骨などの鑑定を、同ミュージアムの松下孝幸館長に依頼したことがきっかけ。出土した骨や骨壺、副葬品を展示しているほか、按針の人物像や功績などをパネルで紹介している。

松下氏によると、出土した人骨はDNA分析などの結果、現在のヨーロッパ人の特徴があり、墓の形状などからも日本人のものとは考えにくいという。松下氏は「400年以上前に亡くなった按針のDNAデータはないため、確定はできないが、研究の積み重ねで外堀は埋まってきている」と話す。

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