スピードスケート男子の元五輪代表で、引退を表明した加藤条治とウイリアムソン師円の両氏が28日、山形県庁に吉村美栄子知事を表敬訪問し、県民の応援に感謝した。
吉村知事が「お帰りなさい。世界のひのき舞台での活躍で県民に多くの元気をいただいた」と感謝すると、加藤氏は「長い間の応援、ありがとうございました。山形の生活なしでは自分のスケート人生を語れない」と述べた。今後は日本スケート連盟コーチとして指導にあたる。
ウイリアムソン氏も「山形の高校3年間で花が開いた。今後は会社に務め、山形中央高校で指導します」と述べた。
6歳でスケートを始めた2人はともに学んだ山形中央高時代を振り返り、ウイリアムソン氏が「日本一キツイ練習で自分のスケート生活を変えられた」。加藤氏は「椿央(つばきひろし)先生(当時)の指導により少人数でも世界に行け、競技成績が変わると実感した」と述べた上で、スケート場の整備を要望した。