滋賀県側「捜査違法性ない」 再審無罪の元看護助手、国賠訴訟

滋賀県東近江市の湖東記念病院での患者死亡をめぐり、再審無罪が確定した元看護助手、西山美香さん(42)が国と県に損害賠償を求めた訴訟の第2回口頭弁論が28日、大津地裁であった。県側は「再審無罪の判決を重く受け止めており、無罪判決を争うつもりは毛頭ない」とした上で、改めて「捜査に違法性はなかった」とする第2準備書面を地裁に提出した。27日付。

堀部亮一裁判長は、県側が「患者を心肺停止に陥らせたのは原告(西山さん)と判断する相当な理由があった」として地裁に提出していた第1準備書面の取り扱いについて県側に質問。県側は「対応を検討中で、留保してほしい」と述べるにとどめた。

県側は昨年9月、「患者を心肺停止に陥らせたのは原告」とする第1準備書面を提出。再審無罪を否定する内容だと西山さん側が問題視し、滋賀県警本部長が県議会で謝罪していた。

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