ラーメン文化振興と地方創生を目指す自民党有志議員らでつくる「ラーメン文化振興議員連盟(通称・ラーメン議連)」が28日発足し、国会内で設立総会を開いた。議連会長に就任した石破茂元幹事長は「ラーメンがさらに普及し、世界に広がって地方創生ができればいい」と述べた。
議連は、ラーメンを「地域に根差した財産」と位置づけ、全国各地の「ご当地ラーメン」を振興し、地方創生と世界へ発信することが目的。夏の参院選後には各地のご当地ラーメンを視察し、ロシアのウクライナ侵攻に伴う小麦の価格高騰や新型コロナウイルス禍による経営悪化への支援策などを探る予定という。
総会では佐野ラーメンの創業支援を通じて、移住・定住の促進を図る栃木県佐野市の地方創生推進交付金事業を内閣府が説明した。
ラーメン消費量日本一の山形県選出の遠藤利明選対委員長(衆院山形1区)をはじめ、北海道や福岡県などラーメンどころの議員らが出席。石破氏をはじめ防衛相経験者の浜田靖一、中谷元、小野寺五典、河野太郎の4氏らも顔をそろえ、参加議員は50人超に上った。
石破氏はカレー通として知られるが、総会後、記者団に「地元・鳥取は牛骨ラーメンが有名で、松葉ガニを使ったかにラーメンもある」と説明。「それぞれの地域を体現するものがラーメンだ。それを振興することで、地域がにぎやかになる」と話した。